車椅子を利用している方が就職や転職を考える際、事務職以外の選択肢も多く存在します。以下は、車椅子の方が働く際のポイントやおすすめの職種、求人情報をまとめたものです。
目次
車椅子を利用している人が仕事で苦労するポイント
- 通勤の負担が大きい: 電車通勤は乗降車に駅員のサポートが必要で、通勤時間が長くなることがある。
- バリアフリー環境が必要: オフィスにはバリアフリートイレやエレベーターなどの設備が必要。
- できる仕事に制限がある: 体を動かす必要がある仕事や、特定の業務が難しいことがある。
車椅子の人に向いてる仕事
- 車椅子が働きやすい職場: バリアフリー環境、時差出勤やリモートワークが可能な場所、車椅子の人が働いている実績がある企業。
- 車椅子の人ができる職種: 一般事務、経理、法務、人事、プログラマー・システムエンジニア、Webデザイナー、Webライター・編集者、インサイドセールスなど。
車椅子の人に向いている仕事というわけではありませんが、新型コロナウイルスの感染対策などもあり、今まで対面で行うのが当たり前だった営業の仕事やサービス業なども、ズームなどのオンラインでの仕事に変わってきています。コロナ以降は、車椅子の人も車椅子でない人も同じような仕事がしやすい社会になってきていると感じます。
車椅子の人におすすめの求人
車椅子の方にも事務職以外でおすすめの仕事は多数存在します。以下は、車椅子の方に向いていると考えられる職種の一部です:
IT関連職
プログラマー・システムエンジニア
コードを書く作業はデスクワークが中心で、物理的な移動が少ないため、車椅子の方にも適しています。
Webデザイナー
グラフィックデザインやウェブサイトのレイアウト設計など、クリエイティブな作業が中心です。
カスタマーサクセス
現在は個人向けも法人向けもインターネット上で利用するクラウドサービスがとても普及しています。クラウドサービスを使い続けてもらうために、顧客にこういう使い方をするといいですよとサポートやオンボーディングをすることがカスタマーサクセスの仕事で大変注目されています。プログラミングなどができなくても、その会社が扱っているクラウドサービスをしっかりと学び、カスタマーサクセスの勉強をすることで車椅子であることをハンディキャップに感じずに仕事ができると思います。
コンサルタント
企業の課題解決をサポートする仕事で、専門知識を活かしてアドバイスを行います。対面でのミーティングが多い場合もありますが、オンラインミーティングの普及により、場所に縛られない働き方も増えてきました。
カウンセラーや心理士
クライアントの相談に乗る仕事で、対話を中心とした業務です。適切な環境が整えられていれば、車椅子の方でも十分に活躍できます。
通訳・翻訳
言語のスキルを活かして、文書の翻訳や通訳を行う仕事です。特に文書翻訳は、自宅でのリモートワークが可能な場合が多いです。
テレマーケティング・インサイドセールス
電話やオンラインツールを使用して、商品やサービスの提案を行う仕事です。従来は営業の仕事といえば足で稼ぐというのが当たり前でしたが、今はインターネットなどでマーケティングを行い、インサイドセールスで電話やオンラインミーティングでセールスしていくという手法がトレンドです。インサイドセールスの仕事は、車椅子であることがハンディキャップにならず今最も注目されている仕事だと思います。
ライター・編集者
記事の執筆や編集を行う仕事で、自宅やオフィスでのデスクワークが中心です。
教育関連
オンライン講師や家庭教師など、教育の現場でも車椅子の方が活躍する例は増えてきました。
車椅子の人が向いてる仕事に転職するためには
一般枠か障害者枠かを考える
この記事で紹介したようにインサイドセールスやカスタマーサクセスなどの仕事は車椅子であることをあまりハンディキャップに感じずに他の人と同等のスキルやキャリアを身につけられる可能性があります。車椅子を使用しなければいけない状況だとしても必ず障害者枠での雇用をされないといけないわけではありません。採用する側も同一労働同一賃金の考え方になってきていますし、障害者雇用での賃金と比較すると一般枠で雇用された方が評価されやすい傾向にあります。
障がい者の転職は難しい?おすすめの転職エージェント
これらの情報を基に、車椅子の方が自分に合った職種や企業を見つける手助けとなることを願っています。