身体障害者手帳は、障害のある人が色々な支援を受けるための大切なものです。でも、どうやって手に入れるの?何のためにあるの?と疑問に思う人も多いかもしれませんね。そこで、今回は、身体障害者手帳をもらうための条件と、もらうとどんな良いことがあるのかについて、わかりやすく説明します。
目次
障害者手帳をもらうための条件
障害者手帳をもらうためには、まず「どんな障害を持っているか」が大事です。身体に障害がある人、心の障害がある人、頭で考えることが難しい人、それぞれ違う手帳が用意されています。
身体障害者手帳:身体の一部がうまく動かない、見る・聞くことが難しいなど、身体に障害がある人が対象です。
精神障害者保健福祉手帳:心の病気で、日常生活が難しい人が対象です。
知的障害者保健福祉手帳:頭で考えることや学ぶことが難しい人が対象です。
医師の診断が必要なので、自分の障害がどの手帳に当てはまるか分からない場合は、医者に相談しましょう。
身体障害者手帳の交付対象者
身体障害者手帳は、身体障害者福祉法別表に記載されている「身体上の障害があるもの」に交付されるものとされています。いずれも、一定以上で永続することが要件とされています。
① 視覚障害
② 聴覚又は平衡機能の障害
③ 音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害
④ 肢体不自由
⑤ 心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害
⑥ ぼうこう又は直腸の機能の障害
⑦ 小腸の機能の障害
⑧ ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害
⑨ 肝臓の機能の障害
身体障害の程度・等級
身体障害者福祉法別表に該当するかどうかの詳細については、身体障害者福祉法施行規則別表第5号「身体障害者障害程度等級表」で、障害の種類別に重度の側から1級から7級の等級が定められています。
身体障害者手帳の交付者数(令和3年度末現在)
厚生労働省の令和3年度の集計では、身体障害者手帳の交付を受けている人は全国に約500万人と示されています。
- 合計:4,910,098人
- 1級:1,573,903人
- 2級:711,796人
- 3級:807,942人
- 4級:1,190,415人
- 5級:307,434人
- 6級:318,608人
障害者手帳をもらうとどんなメリットがある?
障害者手帳をもらうと、生活が少し楽になる支援を受けられます。
例えば、
- 公共の交通機関(電車やバス)が安く利用できる
- タクシーの料金が一部戻ってくる
- 高速道路の料金が安くなる
- 生活に必要な物を買う時、税金が少なくなる
など、お金を少しだけ節約することができます。
また、仕事を探す時にも手帳が役立ちます。障害者雇用枠という制度があり、会社は一定の数の障害者を雇うことが求められています。これにより、身体障害者手帳の交付を受けて、提示する場合には障害のある人が働く機会が増えます。
まとめ
最後に、日常生活を送る上で必要なサポートやサービスを受けるためにも、手帳が必要です。自宅での生活支援、通所施設の利用、ヘルパーさんの利用など、自分に合ったサポートを選ぶことができます。
まとめると、障害者手帳は障害のある人が生活しやすくするための大切なものです。持っていると、色々な支援を受けることができます。そのため、障害のある人は、ぜひ手に入れてくださいね。