看護師からの転職のメリットは、何でしょうか?
規則正しい生活が送れる、責任の重圧からの解放などがあります。
看護師という職業は多大な責任と高度な専門知識を求められ、社会に対する大きな貢献をもたらす存在です。しかし、職業としての過酷な勤務時間や人間関係、ストレスの多さから転職を考える方も少なくありません。その一方で、看護師のスキルと経験は他の職業に転職する際にも非常に有利に作用します。本記事では、看護師から別の職業への転職を考えている方に向けて、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
目次
看護師から別の職業への転職のメリットとは?
規則正しい生活が送れる
看護師を辞めて転職する最大のメリットは、規則正しい生活が送れることです。看護師はシフト制や夜勤があり、日常生活が不規則になりがちです。
しかし、基本的には日中の勤務時間が決まっている仕事がほとんどです。土日祝日も休めます。規則正しい生活を送ることで、心にゆとりが生まれたという元看護師の声をよく聞きます。
責任の重圧からの解放
看護師は、患者さんの命を預かる仕事です。仕事のミスは許されず、臨機応変な対応が求められます。そのような特殊な看護環境で、プレッシャーと責任の中で働くことはストレスになりかねません。
過度な責任から解放されることで、精神的な負担が減り、ゆったりとした生活を送ることができるかもしれません。
実際、医療現場を離れたことで、心身のストレスが和らいだという人もいます。
休暇が取りやすい
看護師は、プライベートよりも仕事を優先する必要があるため、まとまった休みを取ることが難しい場合があります。
また、夜勤があるため、生活が不規則になりがちです。
20代の若い看護師なら、何とかやっていけるかもしれませんが、年齢を重ねるごとにライフステージは変化していきます。その時に、不規則な勤務体系で働くことに限界を感じるかもしれません。
例えば、結婚や出産を機にライフスタイルが変わり、フレキシブルに働けなくなることもあるでしょう。そのため、定休日がある仕事は喜ばれます。
また、転職したことでライフスタイルが充実し、家族や友人と過ごす時間が増えたという声もあります。
看護師から別の職業への転職のデメリットとは?
看護師から転職するデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ひとつずつご紹介していきましょう。
- 給料が下がる可能性がある
- 仕事にやりがいを感じられなくなる可能性がある
- 看護技術や知識が低下する可能性がある
給料が下がる可能性がある
看護師を辞めて異業種に転職することの大きなデメリットは、給料が下がる可能性があることです。
もちろんすべての職種に当てはまるわけではありませんが、2021年の看護師の平均年収は492万円。こちらは、全職種の平均年収よりも高い給与水準です。
給与が下がる可能性は、多くの看護師が意識しているものの、転職によって年収がどれだけ下がるかを試算した上で、実際に転職する人はそれほど多くないです。
実際、他の職種に転職したら年収が下がったという看護師の声も多く聞きます。
看護師の仕事は、肉体的・精神的な負担は少ないですが、その分給料は下がるということを忘れてはいけません。大変な仕事ではありますが、「看護師の仕事は経済的に安定していた」と痛感する看護師もいるようです。
仕事にやりがいを感じられないこともある
看護師の仕事を辞めた後、「仕事にやりがいがない」と感じる人は多いです。プレッシャーはあるけれど、やりがいのある仕事だったと辞めてから気づくようです。
常に患者の命と向き合い、臨機応変に対応しなければならなかった看護師時代と比べると、新しい仕事にやりがいを感じないといいます。
また、看護師時代のような情熱や向上心を新しい仕事に見出せないという人もいます。新しい仕事に物足りなさを感じたら、仕事以外の趣味などに没頭するのも一つの選択肢です。
看護技術や知識が低下する可能性がある
看護師を辞めて、病院やクリニック以外の職場に就職すると、臨床現場での実践経験がなくなってしまいます。看護師を辞めて別の仕事に就く間は、看護技術や知識が低下することを理解しておきましょう。
また、他職種への転職はゼロからのスタートです。
新卒とは違い、年齢やある程度のキャリアを積んだ立場から新しい環境に飛び込むには、それなりの勇気が必要です。
同じ職場の人と比べて劣等感を感じることもあるでしょう。
まとめ
看護師とは違う仕事に就くことにはリスクがあるのは事実です。しかし、「挑戦しないリスク」もあることを忘れてはいけません。
自分自身の心身の健康に不安を感じたり、患者さんの命を守るというプレッシャーに押しつぶされそうになったりする、日々のストレスにただ耐えているだけでは、何も変わらないどころか、状況は悪化する可能性すらあります。
まずは「次の仕事にチャレンジしたい」という気持ちを忘れずに、少しずつ転職活動を進めていきましょう。