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看護師2年目で転職するメリット
2年目の看護師は、1年目の看護師と違い、看護の基礎知識を持っているため、病院側の教育負担が少ないです。
また、2年目看護師は20代が多いため、他の職場に移っても順応性が高く成長が期待できるため、体力面でも重宝されます。
また、働ける職場の幅が広がるのも2年目転職のメリットです。看護師として1年以上働いていれば、資格を満たしているので、さまざまな求人に応募することができます。
ただし、医療行為が必要な専門クリニックや介護施設など、実務経験やスキルが必要な求人への応募はまだ難しい場合もあるので、自分にできる仕事かどうかを見極め、それに合わせて応募することが大切です。
看護師2年目での転職のデメリット
看護師2年目の転職は、「新卒」として歓迎する病院も多いですが、すぐに辞めてしまう人に対して、否定的な見方をする病院もあるので注意が必要です。
また、2年目で辞めてしまうと、プリセプター制度(新人看護師教育制度)で経験を積むことができず、キャリアアップの妨げになる可能性もあります。
その他、看護奨学金の問題もあります。看護奨学金制度で、看護師になった看護師はたくさんいます。
病院から奨学金を貸与されている期間よりも、早く退職すると、奨学金を返済しなければなりません。そのため、なかなか退職を決断できない人も多いようです。
看護師が2年目~2年半目でも転職に成功する理由は3つある
理由1. 看護師は新人看護師の離職率が高いから
新人看護師の離職率は、約8.6%で、約11人に1人が1年以内に退職しています。
離職と同時に転職する新入社員も少なくありません。さらに、1年以上の経験がある2年目の看護師は、新人看護師よりも転職に有利です。
そのため、2年目の看護師でも転職を成功させることができると言えます。
理由2:全国的に看護師が不足している
未経験の看護師が転職できる理由として、多くの病院で看護師が不足していることが挙げられます。
日本看護協会が発表したデータによると、「看護師を積極的に採用している」病院は3割を超えています。
理由3:2年目~2年半目の看護師は「新卒」扱い
卒後3年目までの看護師は「第二新卒」として扱われ、多くの病院が採用しています。第二新卒を積極的に受け入れている病院では、新人看護師が学び直せる環境が整っていることが多いです。
新卒看護師が学び直せる環境の例
- 充実した教育・研修制度
- 自己評価制度による振り返り
- プリセプターシップの充実
- レポート課題による学び
2年目の看護師を受け入れてくれる職場はたくさんありますので、積極的に2人目の新卒枠を狙っていきましょう。
まとめ
2年目の看護師は経験が浅く、辞めることがベストな選択なのか悩むかもしれません。しかし、以下の理由から、2年目の看護師でも転職に成功する可能性は十分にあります。
- 新人看護師の離職率が高いから
- 全国的に看護師不足だから
- 2年目看護師は「新卒」として扱われるため
転職を決意したら、すぐに退職するのではなく「円満退職の準備をしながら、より良い職場を探す」ことをおすすめします。