感情労働とは?看護師だけど、ストレスでバーンアウト寸前です。

「今日は泣かなかった。えらい。」
誰にも言えないけど、それが最近の自分のなかでの小さな達成。
患者の死。家族の怒声。理不尽な法人研修。
「それでもナースでしょ?」と言われ続けて、感情が削られていく日々。
この記事では、そんなあなたに「おかしいのはあなたじゃない」と伝えたくて、看護師が抱える感情労働の実態と、そこから抜け出す方法をお届けします。
感情労働ってなに?看護師にとっての現実
感情労働とは、業務の中で自分の本音の感情を抑え、組織や職務上求められる態度や感情を表に出すことを強いられる労働のことです。看護師はまさにその典型で、たとえ体調が悪くても、辛い出来事があっても、常に笑顔や思いやりを求められます。患者や家族に対する気遣いだけでなく、理不尽なクレーム対応や上下関係のストレスも多く、本来の業務以外でも感情のコントロールが必要になります。このような状況が長く続くと、心がすり減り、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥ることも少なくありません。
「笑顔でいなきゃいけない仕事」
それが感情労働です。
看護師は、どんなに自分がつらくても、笑顔で患者に接しなければならない職業です。たとえ自分の親が入院していても、失恋していても、体調が悪くても、勤務中は「優しいナース」でいることを求められます。
しかも感情のコントロールが必要なのは、患者だけではありません。以下のような「看護とは関係ない」場面でも、あなたの感情が消耗されているのではないでしょうか?
そんな中、「感情が切り替えられない自分はダメな看護師なんだ」と思い込んでいませんか?
トイレで泣いて、風呂でも泣いて、眠れない。明日が怖い。
夜勤明け、誰もいないトイレで声を押し殺して泣いた。
家に帰って湯船につかっていたら、涙が止まらなくなった。
眠りにつこうとしても、「また明日が来る」と思うと、体が震えてくる。
こんな状態になっていても、病院の上司は言います。
「もっと責任感を持って」
「甘えないで」
「看護師だから当たり前よ」
でも、そんなこと、あなたが一番わかってる。
その上で、もう心が限界なんです。
それでも辞めたらダメ?―「3年は働け」って誰が決めたの?
看護師の世界には、「3年以内で辞めたら根性なし」といった空気が漂っています。
でも、そのルールに従って、心を壊してしまったら何の意味があるのでしょうか?
バーンアウト寸前のあなたが、今感じている心の悲鳴は、甘えでも逃げでもありません。
危険信号です。
感情労働から少し距離を置くという選択肢
看護師を辞めなくても、感情労働が過剰に求められない職場は存在します。
例えば、以下のような環境です。
同じ看護師でも、あなたの「感情の負担」が少なくなる選択肢は、実はたくさんあります。
あなたは「弱い」のではなく「限界」なだけです
あなたが泣いてしまうのは、頑張っているから。
自分の感情を押し込めて、今日も制服に袖を通しているから。
もう十分に「やっている」んです。
だから、どうか声を出してください。
「もう限界です」と。
その一言が、あなたを守る第一歩になるはずです。
もっと穏やかな職場を選んでいい
看護師は、患者を支える存在だけれど、
看護師自身の命や心をすり減らしてまで続けるべき仕事ではありません。
自分の気持ちに正直になってください。
感情労働が過剰な職場を離れて、
あなたらしく働ける場所を探していいんです。
もし今の職場が辛すぎるなら、
【あなたに合った働き方】を見つける転職を、考えてみませんか?