看護師不足って言われるけど、原因わかるよね?低収入・サビ残・モラハラ

「看護師が足りない」って毎年言われてる。ニュースでも、厚労省の資料でも。でも現場にいる私たちからしたら、「そりゃそうでしょ」って話なんだよね。なんで足りないのか、ちゃんとデータ見たら一発でわかる。今日はそこを正直に書く。
10年以上、病棟で働いてきた。急性期・混合病棟ときて、今は内科系の病棟のリーダー業務もしてる。入退院の嵐、夜勤明けの記録、読み終わらない委員会の資料。毎日フルスロット。そんな中で「なんで看護師不足が解消されないんだろう」って、しみじみ考えることがある。
答えは単純。「割に合わない」から。それだけ。それだけなのに、なぜか国も病院も、的外れな対策ばかりやってる気がしてならない。
まず「不足」の規模を確認しておこう
感情論じゃなくて、まずは数字を見てみる。厚生労働省が出してる試算がある。
厚生労働省 看護職員需給分科会(2019年)試算
最大 27万人
2025年に必要な看護師数は約188万〜202万人に対し、供給見込みは約175万〜182万人。
最大で27万人の看護師が不足する可能性がある。
出典:厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 看護職員需給分科会 中間とりまとめ案(概要)」
27万人。東京都内の大病院を何十個も丸ごと空にしたようなレベルの不足人数だ。でも、この数字を聞いて「じゃあ給料上げよう」「サービス残業やめよう」ってなった病院、みんなの周りにある?私の周りにはほぼない。
有効求人倍率も見てみる。
2.2倍
看護師・准看護師の
有効求人倍率(2022年)
1.2倍
全職種平均の
有効求人倍率(同年比較)
出典:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」
1人の看護師に対して、2つ以上の求人が出てる状態。それでも人が集まらない。
「引く手あまた」のはずなのに、なぜか現場はいつも人手不足。これ、求人が出てる=条件がいいということじゃないから。条件が悪いから辞める人が多くて、求人が回り続けてるだけ。
有効求人倍率2.2倍って、すごそうに聞こえるよね。でもさ、「選べる」って本当に思える?面接に行って「ここも人間関係きつそう」「この夜勤回数は無理」「またこの給料か」ってなること、普通にあるよね。選べそうで、実は「マシなほうを選ぶ」しかできてないこと、多くない?
原因①「低収入」——命と向き合う仕事なのに
看護師の給料、高いと思ってる人が世間には多い。でも実態は?
月給換算で約30〜33万円前後。夜勤手当込み。
一般労働者の平均年収(約499万円)とほぼ同水準。国家資格+24時間交代勤務+感染リスク込みで、一般平均と変わらない。
夜勤手当って知ってる人いる?「深夜割増」じゃなくて、多くの病院では「夜勤一回につき数千円〜1万数千円の手当」。夜間に人の命を預かって、その対価が一回あたり数千円。
夜勤明けに電車で座れなくて、立ったまま吊り革つかんで帰ったことある。体はガタガタ、頭の中はまだ患者さんのことがぐるぐるしてる。そのまま次の日また出勤して。
それで「世間の平均年収と一緒」って、なんか違くない?夜勤しなければもっと安いし。「看護師って稼げるよね」って言われるたびに、ちょっと遠い目になる。
さらに問題なのが、給与の上がりにくさ。10年病棟で頑張っても、昇給は微々たるもの。師長にでもならないと、大きくは変わらない。でも師長になりたい人ばかりじゃないし、師長になったら今度は残業が増えて管理業務まみれになる。
原因②「サービス残業の常態化」タイムカードは定時で切れと言われても
78%
「超過勤務をした」と
回答した看護師の割合
約半分
実際の超過勤務時間と
申告時間に乖離あり
出典:日本看護協会「2021年 看護職員実態調査」
月の超過勤務の平均は17.4時間なのに、申告した時間の平均は8.7時間。つまり約半分はサービス残業。これが日本看護協会のデータ。「公式データ」でこれなんだよ。
出典:日本医療労働組合連合会「2022年看護職員の労働実態調査」
一般病棟で働く看護師の6割以上が、「記録(看護記録)を書く時間」がサービス残業になってる。カルテ打つ時間、計画立てる時間、申し送りの時間——これ全部、タイムカード切った後にやってることが現実。
「前残業」の問題もある。定時の30分前から患者情報を収集して、それが当たり前になってる病棟、いくつあるだろう。
タイムカード打刻した後に記録してるの、管理者も知ってるんだよね。知ってるけど「申請しづらい雰囲気」が漂ってる。「みんなサービスでやってるから」って、それ普通じゃないから。
研修や勉強会も「業務外」扱いで出席させられる。感染対策の研修も、医療安全の研修も。「参加は任意です」って言われながら、行かないと白い目で見られる。これがサービス残業じゃなくて何なんだろう。
原因③「モラハラ・パワハラ文化」みんな人間ですから
看護師の離職理由で「人間関係」って常にトップクラスに入る。なぜか。それは看護の職場が、構造的にハラスメントが生まれやすい環境だから。
看護師のハラスメント実態
34.5%
パワハラを「よくある」「ときどきある」と回答した看護師の割合。全産業平均(19.3%)と比べて明らかに高い。
出典:日本医療労働組合連合会「2022年看護職員の労働実態調査報告集」
別の調査では、96%の看護師が職場でハラスメントを経験したと回答(うち64%は「自分が被害を受けた」)。さらに8.5割以上が「職場で適切な措置は取られなかった」と答えてる。
加害者の内訳を見ると、最多は「看護部門の上司」、次いで「医師」、そして「同僚」。患者・家族からの暴言・暴力もある。四方八方からくる、それが看護師の職場環境。
「厳しい指導」と「ハラスメント」の境界線が、いまだに曖昧なまま運用されてる職場が多い。「私も怒鳴られながら育った」「それで強くなった」って言う先輩がいる。でも、それで折れて辞めていった人も山ほど見てきたよ。
患者さんに怒鳴られても笑顔で対応しないといけない。上司に理不尽なこと言われても「はい、すみません」って返すしかない。感情労働の限界、って言葉がある。私、それを毎日やってる。
「不足してるのはわかってる。でも改善されない」という構造
厚労省が発表するデータを見ると、国は「離職防止・定着促進」「復職支援」「新規養成」の3本柱で対策をしてるとある。でも……現場に届いてる感覚がほぼない。
なぜか。それは、問題の根本(低収入・サービス残業・ハラスメント)にメスを入れてないから。「頑張ってる看護師のイメージ向上」「インターンシップの整備」——大事なのはわかる。でも、今まさに限界で働いてる私たちへの、直接的な処遇改善じゃない。
不足不足って言いながら、集まらない理由に向き合ってこなかった。集まっても続かない理由も。「看護師は使命感でやる仕事」みたいな雰囲気がどこかにある。使命感は大事。でもそれを盾にして待遇改善を後回しにし続けた結果が、今の27万人不足でしょ。
看護師だって生活してる。家賃払って、食事して、たまには休みたい。それが当たり前の話じゃないの、と思う。
だから辞めていく、だから戻ってこない
潜在看護師(免許を持ちながら看護職に就いていない人)は、日本に約70万人いると言われている。70万人。これが現場に戻ってくれば、不足はかなり解消される。
でも戻らない。なぜか。辞めた理由が解決されていないから。夜勤が体に合わなかった、子育てと両立できなかった、人間関係が辛かった、給料が見合わなかった——それが変わってないなら、戻るリスクが高い。
看護師免許持って他の仕事してる友達がいる。事務とかパートとか。「もったいない」って言う人もいる。でも彼女は「精神的に元気になった」って言ってる。それを聞いて、私は何も言えなかった。
看護師以外の仕事をするのが「もったいない」んじゃなくて、看護師として働き続けることで失うものの大きさに、みんな気づいてるんだよ。
まとめ
「看護師が足りない」って言うなら、なぜ足りないのかちゃんと向き合ってほしい。データは全部そこを指してる。低収入・サービス残業・モラハラ——これを変えないまま「もっと頑張って」「また養成しよう」って言われても、また同じことの繰り返しになる。
もし今あなたが「もう限界」と思ってるなら、それはあなたが弱いんじゃない。この構造が、そうさせてるんだと思う。
転職は逃げじゃない。自分を守る選択肢の一つだと、私は本気で思ってる。
今の職場、本当に自分に合ってる?
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