新人潰しのお局(おつぼね)看護師を黙らせる方法

新人看護師として働き始めたばかりの頃、日々の業務以上にプレッシャーを感じるのが職場の人間関係です。特に「新人潰し」と呼ばれるような、お局看護師とのやり取りに苦しむ人は少なくありません。お局は経験も知識も豊富で、患者ケアの技術に優れていることが多い反面、強い言動や態度で新人の気持ちを押しつぶしてしまうことがあります。そうした相手に何も言い返せず、心身ともに疲弊してしまう前に、冷静に状況を整理し、自分の立場を守る方法を考えることが大切です。
新人潰しのお局に対して、感情的な反応を見せない
まず意識したいのは、感情的な反応を見せないことです。お局がきつい口調で注意をしてきたとき、その場で不満や反論を表情に出すと、相手の攻撃心を刺激する可能性があります。一度は受け止める姿勢を見せ、必要であれば後から冷静に自分の意見を伝えるほうが効果的です。「わかりました」「確認します」といった短い返事で場を切り抜け、感情を持ち帰らないことがポイントです。相手が苛立つ背景には、新人時代の自分の経験や、職場を守ろうとする意識が影響している場合もあります。そのため、相手の人格全体を否定するのではなく、具体的な言動に焦点を当てて対応することが重要です。
業務の精度を上げる、お局のやり方を真似る
次に、業務の精度を上げることは何よりの防御策になります。お局が新人を攻撃する材料は、多くの場合ミスや遅れ、報告漏れ、私語などの具体的な事実です。これらを減らすために、先輩や同期から積極的に学び、メモやチェックリストを活用して抜け漏れを防ぎましょう。細かい部分まで丁寧に仕事をこなすことで、「指摘しても無駄」と思わせることができれば、お局の攻撃の機会そのものを減らせます。
お局と言われる人は、看護師としての経験は豊富で、ミスなども少ない傾向にあります。技術面などややモラハラ気味に指導されたとしても、学べるところもあると思いますんでしまうことも一つの手です。同じようにやってそれでも怒られたり、嫌味を言われたりするならば、「先輩とどこが違っていますか?」とお局の指導をちゃんと学ぼうとしている姿勢を見せると少し変わってくると思います。
逆に、サボったりするタイプのお局もいますので、そのタイプのお局の場合には、手を抜いたり、さぼっていることを真似て仲間になってしまうという逃げ方を取る人もいますが、その方法は後々自分にとって良くないことになるので仕事上の最低限のことをやっていないご都合に対してはしっかりとメモを取っておき上司に相談などをして解決していきましょう。
お局より立場の人との関係性、周囲との信頼関係を先に築いておく
さらに、有効なのは周囲との信頼関係を先に築いておくことです。お局との関係を改善するよりも先に、他の先輩看護師や同僚、時には師長との連携を深めることで、孤立を避けられます。周囲からの信頼が厚ければ、仮にお局から否定的なことを言われても、周囲がバランスを取ってくれる可能性が高まります。
特に、お局と言われる人も、雇われている身なので、その上の立場の人との関係性が重要です。お局と二人きりで閉じた関係を持たないことが、自分を守る上での鍵となります。
ハラスメント防止の今の時代に合ったお局の在り方
お局と呼ばれる立場の人がこの記事を読んでいる場合、自分が新人に厳しく接する理由を振り返ってみてほしいと思います。経験が長い分、危険やミスを回避するための強い言葉が必要だと感じているのかもしれません。しかし、過剰な叱責や圧迫は、新人の成長を妨げるだけでなく、職場全体の雰囲気を悪化させる要因にもなります。注意や指導を行う際に、目的と手段がずれていないかを意識するだけで、受け取る側の印象は大きく変わります。
最後に、新人潰しに立ち向かうときは「黙らせる=言い負かす」ことではないと覚えておくべきです。本当の意味で黙らせるとは、相手が批判できる材料をなくし、自分の立場を安定させることです。冷静さと着実な仕事ぶり、周囲との信頼関係、この三つが揃えば、お局の攻撃は自然と減っていきます。そして時間が経てば、相手もあなたを一人前の看護師として認めざるを得なくなるでしょう。