看護師に好かれる入院患者の特徴!みんな愛するのは無理

「看護師さんに好かれる患者って、どんな人?」
長く病院にいるとそんなことが気になってくる人もいるかもしれません。看護師は誰にでも平等に接することを求められる職業です。しかし人間である以上、「この人のケアはもっと丁寧にしてあげたい」と思える患者もいれば、「なるべく関わりたくないな…」と心の中で感じてしまう相手もいます。この記事では、現役看護師たちの声をもとに、「思わず特別扱いしてしまいたくなる患者の特徴」と、「つい最低限の対応で済ませたくなるケース」を紹介。人と人との関わりだからこそ生まれる、病室のリアルをのぞいてみましょう。
思わず「この人には尽くしたい」と思える患者の特徴
看護師の本音として、どんなに忙しくても「この人のために少しだけ時間をかけたい」と思える患者がいます。その多くは、看護師に対する思いやりや感謝の気持ちを持っている人です。
たとえば、処置のあとに「ありがとう。大変だよね」と一言添える人。忙しい時間帯でも「後でいいよ」と声をかけてくれる人。そうした心配りは看護師の疲れた心を軽くし、「この人をもっと丁寧にケアしてあげたい」と思わせます。
他にも、「自分のことはできるだけ自分でやる」という姿勢を見せる患者は、依存的にならずに協力的で、看護師にとって非常にありがたい存在です。必要なことはきちんと伝えながら、無理な要求はしない。そのバランス感覚が、信頼関係を築きやすくします。
ちょっとだけ「特別扱い」してしまったエピソード
「毎回の検温で必ずニコっと笑ってくれる患者さんがいて、その笑顔を見たくて、忙しくても一番にその人の部屋に行ってしまっていました」
「普段は時間がなくてリネン交換を手早く済ませるけど、その方には話をしながら丁寧に整えていた。気づけば自分が癒されてたんですよね」
こうしたエピソードは、看護師たちが「人」として自然に抱いた好意の表れです。もちろん医療現場では公平性が求められますが、感情の揺れを完全に消すことはできません。
「最低限だけでいいかな」と感じてしまう患者とは?
どんなにプロフェッショナルであっても、「できれば距離をとりたい」と思ってしまう患者もいます。その代表例が、理不尽なクレームや命令口調で接してくる人です。
「点滴の準備が少しでも遅れたら『お前何分待たせるんだ』と怒鳴る患者がいて、関わるたびに胃が痛くなる思いをしていました」
「何をしても『ありがとう』どころか不満ばかり。挨拶すら返してもらえないと、やっぱり気持ちは沈みます」
こうした相手に対してももちろん必要なケアは提供しますが、「それ以上は求められても無理」という線引きを心の中でせざるを得ない看護師も多いのが現実です。
看護師だって感情のある人間です
看護師は公平であることを求められていますが、機械ではありません。どれだけ訓練されていても、心の奥では「この人は大切にしたい」「この人とは必要最低限でいい」と感じてしまうことがあります。
大切なのは、感情に任せて差別的に接するのではなく、感情の動きを自覚しつつも冷静に職務を全うすること。とはいえ、入院生活が長くなるほど、患者と看護師の間に築かれる「関係性」が、ケアの質や空気感に影響してくるのも事実です。
愛されようとしなくていいけど、思いやりは通じる
すべての看護師に好かれようとする必要はありません。でも、思いやりのある振る舞いは、想像以上に相手の心に残ります。看護師だって人間です。お互いにちょっとした気づかいができれば、病院という場所も少しだけ居心地のいい空間になるはずです。