1月から12月までの各月の転職状況をご紹介します。
目次
1月から12月までの各月の転職状況
1月の転職状況
看護師は12月にボーナスが支給され、退職して年末年始をゆっくり過ごし、1~2月に転職活動を始め、2~3月に勤務先を決め、4月から新しい職場で働き始めます。
その点、1月は競争率もそれほど高くなく、求人数も増え始めているので、転職には良い時期かもしれません。
また、新卒看護師は4月入職が多いため、シニアとして働けるように実務経験を積み直すには絶好のタイミングであり、転職よりも復職にも1月は適しています。また、求人も多いので転職にも良い時期です。
2月の転職状況
2月は医療機関にとって忙しくない月の一つです。長期休暇もなく、休暇を取る看護師も少ないため、求職者のフォローもしやすい時期です。そのため、転職者や復職者も職場に馴染みやすくなります。
3月の転職状況
年度末が近づく3月は、離職する看護師が増えます。有給休暇を消化し始める人も多く、人手不足で忙しい月です。新しい職場に入るには、相当の覚悟が必要かもしれません。
4月の転職状況
新卒看護師の入職が多い時期です。新卒看護師が多く入職するこの時期は、転職者も新人と一緒に研修を受けることができるため、新しい職場に馴染みやすくなります。
しかし、キャリアを積んできたベテラン看護師にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。一般的に4月は求人が少なくなりますが、この時期は人手不足になる職場の特徴もあるでしょう。転職活動は慎重に行うのが無難です。
5月の転職状況
4月に多くの新卒・転職者を受け入れた5月は、新入社員研修の真っ最中です。そのため、転職には不向きな時期です。また、月初に大型連休があるため、稼働日のある職場は忙しくなりがちです。
6月の転職状況
6月は新人看護師が研修を受ける時期でもあり、転職者のフォローをする時間が増えます。ただし、夏のボーナスが支給される月でもあるため、ボーナス支給後に転職を希望する人は退職日に注意が必要です。
7月の転職状況
6月は退職者が増えるため、7月は求人が多くなります。しかし、夏休みを取る看護師も多いため、職場は忙しくなる傾向にあります。ベテランの看護師さんにとっては、入社してすぐにバリバリ働ける良い時期ですが、しっかり研修を受けてからという方には不向きかもしれません。
8月の転職状況
8月は夏休みを取る人も多く、お盆休みもあるため、1年で最も忙しい月です。人手不足で忙しいと、必要な研修が受けられない可能性もあります。こちらの忙しい時期に面接を受けるのは難しいかもしれません。
9月の転職状況
9月は上期が終わり下期に入る時期で、40代以上のベテラン看護師であれば転職のチャンスです。40代以上のベテラン看護師であれば、求人数が増えるこの時期は、本格的に転職活動を始めるのに良い時期です。
10月の転職状況
看護業界では、10月は1年で最も人事異動が多い時期です。この時期に転職すれば、異動する看護師も増え、研修も受けやすくなります。また、来年1月上旬ごろには、多くの職場で人員強化が行われ、求人数も増えてきます。転職活動を始めるには良いタイミングです。
11月の転職状況
この時期は、前月(10月)に転職・異動した看護師の研修が活発に行われます。そのため、職場は比較的忙しくなる傾向にあり、11月は転職に適した時期とは言えません。ただし、11月も前月同様、新年度に向けて求人が増える時期でもあります。
転職活動を始めるには最適な時期です。年明けだけでなく、来年4月からの転職を考えている方は、この時期から転職活動を始めるのが良いでしょう。
12月の転職状況
年末年始を控え、現場仕事が1年で最も忙しい時期です。新しい職場に慣れる時間がないことに加え、ボーナスが支給される月でもあるため、転職をするとボーナスが支給されないまま現職を離れることになりかねません。この時期の転職は慎重になった方がいいかもしれません。
まとめ
看護師の転職では、特にタイミングを考えることが大切です。しかし、業界全体の転職に有利な時期、不利な時期が比較的わかりやすいということは、ある意味メリットにもなります。
看護師求人サイトや看護師仲間の口コミなどを十分に活用して、ベストなタイミングでより条件の良い職場を見つけましょう。